ラクトフェリンをヤギから抽出
ラクトフェリンは母乳に含まれる成分ですが、ロシアの科学者たちが遺伝子組み換えのヤギから、人工的にラクトフェリンを作り出そうという実験を始めたようです。
ラクトフェリンを作り出す実験は当初ネズミで行われ、1リットルあたり160グラムという驚異的な量のラクトフェリンが抽出されたようです。そして、抽出するラクトフェリンをさらに増やすために、ヤギで実験がスタートさせました。
ラクトフェリンを作り出すこの実験は、遺伝子組み換えのヤギを使う為、懐疑的な見方をする人も多くいるようです。ただ一方で、ラクトフェリンは天然の抗生物質と言われ、ヤギから取れるミルクは"遺伝子組み換え食品"ではなく、"薬"とみる科学者もいるようです。ラクトフェリンから作り出される薬は、ガン治療や免疫機能・消化機能を治す治療などに使われると期待されています。また、ラクトフェリンが人工的に作り出されれば、免疫機能のない赤ちゃんにとってとても大きなニュースとなるでしょう。